レイプ その後
本を読んだ。
「私は絶対許さない」 著者 雪村葉子さん
カバー部に「15歳で集団レイプされ、風俗嬢になり、さらに看護師になった理由。」
を見たら、気になってしまった。
読みだしたら、衝撃で没頭して読んでしまった。
※ネタばれ 注意。
内容としては、15才の時 ローカル線の無人駅のベンチで寒さで凍えそうに母親の迎えを待っていたら男たちに車でさらわれてしまう。
そして、部屋で一晩中、5人の男に性行為を受けてしまう。
夜が明け、逃げるようにして血を垂らしながらやっとの思いで帰宅するも、父親に殴られ罵られ悲惨な応対を受ける。
それから、レイプした5人のうちの1人の父親と援助交際をし400万程貯める。(上京するための資金に)
高校卒業し、東京での大学生活、夜はおっパブ等で働く。
そこで出会ったお客さんと20歳で結婚。
途中、精神疾患で苦しみ体重100kg近くになるも、ジム通い、ボランティア、食事改善等で元の体重までに戻る。
元々、看護師になることを思い描いており、将来の不安もあり看護師の資格を取るために学校へ。
学校は、東北の地元。
昼間は学生、夜は風俗で働き、週末は主婦。
しかし、レイプを受けた女性の心は癒えるわけもなく、ずっとトラウマを抱えており男性への復讐心もある。
(当然だと思う、中学生時代に集団で大人の男たちに囲まれるなんて、男子でも怖い)
若い頃は全くなかった、性への快楽を知り複数のセフレがおり、中には医師もいる。
※泣き寝入りで過ごす被害所がほとんどの中、こういった書を残すことは非常に大事であると思う。
「法的に、疑わしは無罪」とあるが、性被害にあった女性が訴えても加害者が認めなければ成立されないのである。
悔しいかぎりである。 ※アメリカの極悪刑務所では、レイプで収監された奴はすぐに殺されるという。 男として卑怯で最低だからである。
もっと、性犯罪を厳しくし、被害女性が減ってくれたらと思う。
最後に、こんなことが書かれている。
ジム会員の年上のお友達からの言葉で、「理不尽なのが世の中というものよ。けれどね、世の中には因果応報という非常に便利なシステムがあるの。あなたはただ幸せになりなさい。復讐なんて考えなくてもいいのよ。憎い相手を自らの手で殺したのなら、あなたの手がよごれるだけなのよ」
人生経験豊富な方は、素敵なことを言いますね。
この一文で結構救われる部分があります。
生きることは大変だけれど、それが生きるってことなんだろうな。
#私は絶対許さない
#雪村葉子